老犬のお世話の仕方

元気いっぱいだった愛犬も、やがて年を取ります。
まだまだ若いと思っていても犬は人間よりずっと早く年をとり身体機能が衰えていきますので、若いころと同じように飼ってはいけません。
シニア犬の正しいお世話の仕方を知り、適切に介護してあげましょう。

犬の平均寿命は14~15歳で、大型犬は8歳ごろから、小型犬は10歳ごろから老化の兆しがみえはじめます。
犬種や生育状態によって異なりますので、いつごろからシニアになるのかはかかりつけの獣医師に聞いてみると良いでしょう。

シニアになると、次第に足が弱り足取りがおぼつかなくなって運動量が減り、寝て過ごす時間が増えます。
ご飯もあまり欲しがらなくなりますが、これは歯周病でうまく噛めなかったり、嗅覚や視力が衰えてご飯に気がつかなかったりといったさまざまな理由からです。
視力も少しずつ失い、歩いているときに物にぶつかる、不安から鳴くといったこともあります。

さらに、トイレで失敗することも増えるでしょう。
これは、トイレの場所がわからなくなったり緩慢な動きになるため間に合わなくなったりして、阻喪してしまうのです。
老犬になると仕方のないことですので、阻喪をしても叱らないようにしましょう。

犬にも認知症があります。
認知症が進行すると、夜中に突然鳴くことがあります。
これを避けるためには、できるだけ夜にまとめて眠れるように睡眠のサイクルを整えることが大切です。
夜中の鳴き声は近所迷惑になる可能性もあり、お世話をしている飼い主にとっても苦慮するものです。
とはいえ、叱ってやむものではありませんので、不必要に怒らないようにしましょう。

老犬になると食事をとりにくくなるため、高さを調整した食器台の上に餌皿を置いて食べやすくしたり、柔らかく栄養価の高いシニア用フードを与えたりする工夫が必要です。
阻喪をするようになったら犬用のおむつを使いましょう。
これは、早めに練習することも大切です。
おむつをつけるのを嫌がらないように、褒めたりご褒美を与えたりして慣れさせましょう。

ぶつからないように、歩き回る場所は物を片づけてスペースを確保したり、角にクッションを張ったりする工夫も大切です。
また、信頼している飼い主がこまめに優しく声掛けをすることで、老犬が感じている不安を和らげることができるでしょう。
介護の仕方でわからないことや不安なことがあれば、獣医師や老犬介護士などに相談するのも1つの方法です。
相談することで気持ちが軽くなる効果もあるでしょう。